これは偶然なのだろうか?

目の前に10年間思いつづけた人がいる。

「ルフィ・・・。お前なんでここに」

「シャンクスこそ!」

 ルフィは嬉しさのあまり少し涙ぐむ。

 この広い世界で二人ともワンピースを目指して航海に出ている。その二人がこの小さい町で出会った。

 ここには小さな町だが海軍もいないし滞在するにはもってこいの場所だ。滞在3日目にしてここにルフィ達が現れた。

 こんな小さい町だ。ただでさえ俺たち赤髪海賊団が来ているだけでも町の住民は慄いているのに、又別の海賊団が来たとなるとあっというまに町中に知れ渡る。それはシャンクス達の耳にも入った。

 ここにはしばらく滞在しようかと思っていたので、一応同業者の奴らに挨拶しに行った。

 そしたら・・・・。

「ルフィ、お前成長したな」

 成長したルフィ目が離せない。あんなに小さい子供だったのに、今目の前にいるのは大きくなった青年だ。まだ大人の領域には入っていないものの十分に成長した。それだけ10年の月日は長い。

「ったりまえだ。シャンクスこそ年食ったな」

「うるさい。でもその分いい色気がでてるだろ?」

「色気?それって食い物か?」

 ルフィは首をかしげる真似をする。

「バカ、色気が食べ物のはずないでしょ?」

 ナミは腕を組みながらルフィの隣に立つ。

「ルフィ、私達を紹介してくれない?」

 船から降りて来たゾロ、サンジ、ウソップ、チョッパー達を指す。

「ああ、そうかワリーワリー、忘れてた」

「まあ、嬉しい気持ちはわかるけど。10年間追いつづけていた人が目の前にいるんじゃね」

 ナミはルフィにウインクをする。それはよかったね、というナミの言葉だった。

「ししし」

 ルフィは嬉しそうに言う。

 楽しそうに笑うルフィを見てシャンクスは自分も楽しくなった気がした。自然に笑みがこぼれる。

「シャンクス、仲間を紹介するよ」

 そういうとナミから紹介する。

「こいつはナミ。俺たちの航海士だ」

「はじめまして、シャンクスさん。いつもルフィからお話は伺わせていただいています」

 ナミはシャンクスに手を伸べる。シャンクスははじめまして、と言葉を交わすと握手する。

「どんな話です?きっとルフィのことだから俺の情けない話でしょ」

 シャンクスはルフィをちらっと横目で見る。

「まあ、それもありますけど。でも大体は武勇伝を聞かせてもらっています」

 どんな武勇伝やら・・・。

 シャンクスは心の中で言う。

「そんでこいつがチョッパー、俺たちの船医だ。こいつすげーんだぞ。病気のこととかいっぱい知ってんだ」

「そんなことは当たり前でしょ?何のための船医よ!」

 ナミはルフィにつっこみを入れた。

 そういえばルフィは風邪を引いた事がなかったんだっけ?

 風邪がどんなものなのか理解していないときのルフィを思い出した。今でも風邪を理解しているのかわからないが、風邪は辛いものだというのは理解できたらしい。

 チョッパーは外傷専門の船医になりそうね。

 ナミは軽くため息をついた。

「こんにちは、チョッパー」

 シャンクスはチョッパーの背丈に合わせるように腰を折った。

「・・・こ、こんにちは」

 チョッパーは少し後ずさりする。

「大丈夫だよ、チョッパー。シャンクスはお前のこと食わねーよ」

 ししし、と笑う。

「お前、チョッパーを食おうとしたのか?」

 シャンクスはルフィを見る。

「おう、はじめな。うまそうな鹿汁が出来そうだと思った」

 それを聞いてチョッパーはナミの後ろに隠れた。

「バカルフィ!!チョッパーは食べ物じゃないっていってるでしょ?!」

 ナミの後ろに隠れているチョッパーがシャンクスはかわいそうに思えてきた。

「はじめだけだってば!今は大切な仲間だ!!食ったりなんかしねーよ」

 ルフィはふてくされる。

「そうだよな。いくらお前でも仲間を食わねーよな」

 シャンクスはわはっはっ、と笑う。

「おい、俺たちも早く紹介しろよ」

 サンジがルフィの隣に立つ。

「おお、そうか。シャンクス、こいつはサンジ。俺たちのコックだ。こいつの料理はすっげーうまいんだぜ!!」

 なっ、とサンジに笑いかける。サンジは当たり前だ、というようにふん、と笑う。

「サンジ・・・?もしかしてバラティエにいたサンジか?」

「・・・バラティエのこと知っているんですか?」

「ああ、あそこのオーナーとはちょっとした知り合いでね」

 オーナー、あのくそじじのことか。

「小さい子供を拾ったって聞いたなー。気が強い子供で手を焼いているって聞いた事があるよ」

「くそじじい・・・」

 サンジは思い出のゼフに睨みつける。

今度会ったら覚えてろよ。

「まあ、あいつもお前の事が可愛くてしかたがないって感じだったけどな」

「可愛い?!あいつが?そんなはずない!いつも俺をいじめていたくせに!」

「愛情の裏返しってね」

 シャンクスは微笑む。

「でもあのおっさんはいい人だったぞ。お前のこと一番に考えてた」

 サンジが夢を追いかけることに手を貸してくれた人。その夢を追いかけるのに俺にサンジを連れて行けっと言った人。ルフィはゼフのことを思い出した。

 ルフィは真剣な瞳でサンジに言った。

「なんだよ、二人して」

 そういうとサンジはタバコを吹かした。

「ししし、こいつ照れてやんの」

「うるさい!!」

 サンジはそいうと町の方へ歩き出した。

「どこ行くんだ?サンジ」

「ちょっと食材を探してくる」

 サンジはルフィの顔を見ないでそのまま言うなり町に消えて行った。

「ゼフから聞いたとおり可愛いいなー」

 シャンクスはにかっ、と笑う。

「あっ、そうだ。後こいつはウソップ。狙撃手だ」

「ウソップ?そういやー俺の船に似たような名前の奴がいるぞ」

「それ、俺の親父です。ルフィから親父が赤髪海賊団の仲間だって聞いたことがあります!」

 シャンクスはウソップの顔をよく見る。

「なるほど、確かに親父さん似だな。特に鼻なんか」

 ウソップは胸が熱くなっていくのがわかった。

 やっぱり親父はここいいるんだ!この赤髪海賊団に!!

 そう思うとウソップは感動の再会を期待した。

「確か今ヤソップは町の酒場にいると思うぞ」

 シャンクスは行って来い、と目で告げる。

 それを聞いた瞬間ウソップは走り出した。

「ありがとうございます!!ルフィ、俺先に行ってるぜ!!」

 最後の言葉の方は掠れてあまりよく聞こえなかった。

「なんだよ、なんか感動続きでつまらねーな」

 ゾロが言う。

「まあ、いいんじゃない?たまにはね」

「たまにはな」

 ゾロはふと、笑顔を見せた。二人によかったな、という笑顔。

「シャンクス、最後にこいつがゾロ。副船長だ」

 ルフィはゾロを紹介する。

「何っ?!そんなこと一言も聞いていねーぞ」

「だってお前だけ担当決まってねーぞ」

「担当ってな・・・」

 ゾロは頭を抱える。

「いいんだ、俺が決めたんだ。お前は副船長、俺は船長。それでいいだろ?」

 ルフィはゾロに問いを投げかける。問いといっても答えが決まっている問いだ。

「いいんじゃない?この海賊団の最初の船員なんだから、ゾロは」

 ねー、チョッパー。とナミがチョッパーに同意を求めた。そうするとチョッパーはうん、と頷いた。

「ほら」

 決定、と言わんばかりの「ほら」だった。

「わーたっよ。やりゃーいいんだろ、やりゃーよー」

 ししし、とルフィは笑う。その笑いにシャンクスは少し危機感を覚えた。

 ルフィ・・・?お前もしかして・・・。

「じゃあ、決まりだ。シャンクス、こいつ副船長で剣士なんだ。すごく強いんだよ」

 ルフィはゾロを誉める。

「強くなんかねーよ。鷹の目にコテンパにやられたしな」

「お前、鷹の目とやったのか?」

「ああ、全然歯が立たなかった」

 ゾロは悔しそうに言う。

「そうか、でもあいつが生かしているってことはお前を気に入ったんだよ。あいつと戦り戦って死んでいるやつはたくさんいるんだぜ」

 それだけでもたいしたものだと、シャンクスも誉める。

「ねえ、一応自己紹介も終わった事だしどこかに行かない?私お茶が飲みたいわ」

 ナミが提案する。その提案に一番に乗ったのはルフィだった。

「それ、賛成!俺腹減っちまったよ」

「あんたは食いすぎよ!少しは控えなさい!!」

「俺も腹すいた」

 ゾロもルフィに賛同する。

「ゾロも?全くしょうがないわねー、二人とも」

「じゃあ、酒場に行くか。あそこならお前達の仲間のウソップもいるだろうし俺たちの仲間もいるからな」

「おーし!そうと決まったら早く行こうぜ!」

 ルフィは先頭を切って歩き出そうとした。

「ちょっと、ルフィ待てよ。話がある」

 シャンクスはルフィを呼び止めた。

「話?何だ?」

「久しぶりに会ったんだ。少しぐらい二人で話してもいいだろ?」

 そう言うとシャンクスは笑った。しかし瞳の奥が鈍い光を放っていた。

「そうだな、悪いけど先に行っててくれるか?」

 ルフィはゾロ達を促す。

「わかったわ。ゆっくり話して来なさい」

 なんにしろ10年ぶりの再会なんだし、と付け加えた。

「じゃあ、行きましょ。ゾロ、チョッパー」

 そういうと3人は酒場へ向かった。

 3人がいなくなるのを確認するとシャンクスはルフィに向かった。

「ルフィ、この船にあがらせてもらってもいいか?」

「もちろん!」

 そういうとルフィはシャンクスを案内した。

 一通り案内し終わると食堂へ来て、飲み物をシャンクスに出した。

 その姿をみてシャンクスはくすっ、と笑う。

「なんだよ」

「いや、お前が飲み物を出してくれるとは思わなかったからさ。やっぱ10年間は長いな。人をこんなにも成長させる」

「これくらいやんないとサンジに怒られるんだよ」

 ぷー、と頬が膨れる。

「そうか」

 シャンクスは出してくれた飲み物に口をつける。

「なあ、聞いてもいいか?」

「何を?」

 ルフィはシャンクスを見る。

「お前、あいつの事好きなのか?」

「あいつ?」

「副船長・・・。ゾロって言ったっけ。確か」

「・・・ゾロのことは好きだぞ。ゾロだけじゃなくサンジやウソップやナミやチョッパーとか」

「違う!そんなことじゃない。俺が言っている好きの意味が違う」

「じゃあどんな意味だ?」

 シャンクスは目をすっ、と細める。

「恋愛対象として好きかどうかだ」

「・・・・」

 ルフィはその言葉に一瞬だが固まった。シャンクスがそれを見逃すはずがない。

「そうか・・・」

「何だよ、そうかって」

 ルフィはシャンクスの口調が暗くなっていくのを感じた。

 そう思うやいやなシャンクスはルフィに近づき唇を塞いだ。

「ん!!」

 ルフィは必死の抵抗を試みるがシャンクスによって阻まれる。

 まるでシャンクスの舌が意識を持っているかのように、ルフィの口内の中を蠢く。口内にたまっていく唾液が溢れ、滴り落ちていく。

「んー!!やっ・・・」

 何か言葉を発しようとすると再びシャンクスの唇によって塞がれる。

 その時間がルフィにはとても長く感じた。

 しばらくするとルフィからの抵抗はなくなり力が抜けきっていた。ルフィは頭がぼーっとして何も考えられなくなっていた。

 ぼーっとするのもつかの間、シャンクスはルフィの股間を触ってきた。

「なっ!やめろよ、シャンクス!!」

 力が入らない体で抵抗する。

「嫌だ、やめない。それにほら、お前のここはやめてくれなんて言ってないぜ」

 そう言うとシャンクスはルフィの猛ったモノを摩った。

「や・・・だ。んっ!」

 下半身に集まってくる熱にルフィは思考を奪われる。

「このままじゃきついだろう?脱がせてやるよ」

「!」

 シャンクスは力任せにルフィのズボンを剥ぎ取った。

ルフィのモノは外気にさらされて涼しく感じた。服の圧迫感がなくなり楽になる。

 シャンクスはマジマジとルフィのモノを見る。

「ここも10年間で育ったか」

「シャンクス、見ないで・・・」

 ルフィは少し涙目になっていた。あんなに優しかったシャンクスが今自分を犯そうとしている。それは鈍いルフィにもすぐにわかった。そんなシャンクスがルフィには怖かった。

「じゃあ、見ない代わりに可愛がってやるよ」

 シャンクスはいきなりそれを口に含んだ。

「ひゃ!・・・嫌だ!シャンクス!!」

 ぽろぽろと涙が溢れてきた。

 シャンクスはそれにお構いもぜずにルフィのモノを口と手で扱く。

「あっ!!シャ・・ン」

 激しい感覚にルフィは腰を無意識に浮かせた。シャンクスは浮いた腰をさらにあげて、蕾を刺激する。

 どこを触っているのかルフィはすぐに気づき青ざめた。

「シャンクス、やめて・・・」

 涙目でシャンクスに訴える。

「言ったろう?嫌だと」

 その瞳がルフィを見つめる。ルフィはシャンクスに恐怖を覚えた。

「いや・・・、助けて、ゾロ・・・」

 無意識のうちにルフィはゾロを呼んだ。

「やっぱりあいつのことが好きなのか!ルフィ!!」

 そういうとシャンクスはルフィをテーブルの上にうつぶせにさせた。腰を自分に向けさせ足を広げた。そして自分のモノを思いっきりルフィの中に入れる。

「!!!!」

 声にならない声がルフィの口から漏れる。

「っ・・・、痛い・・・」

「痛いだろうな。まだ全然慣らしていないから。でもまだ半分も入っていないぜ」

 シャンクスは反動をつけ、無理やり全部入れた。

「あっ!!!」

 ルフィは痛みに耐えようと唇をかみ締めた。

「どうだ?俺がわかるか?今お前の中に入っているんだぜ」

 シャンクスはそう言いながら不敵な笑みを浮かべる。しかし額にはいやな汗をかいていた。無理やり入れたものだからものすごくきつい。力が入っているからなおさらだ。ルフィが力をこめるたびにそのきつさは一層する。だがシャンクスは顔にはその痛さはださなかった。

「動くぜ」

 そう言うとシャンクスはゆっくりと腰を動かした。最初はきつかったがルフィから流れ出た血だ潤滑油となって滑らかに動くようになった。

「ぎゃ!!・・・っつ」

 悲痛の声をあげる。

「ルフィ、今お前は俺の物なんだ。他の男のことは考えるな」

 シャンクスは思いっきりルフィを突き上げる。

「あっ!!・・・やっ、・・」

 次第にルフィの声も痛みとは別の声も混じってきた。

「んんんん・・・。あっ、・・・くっ。シャ・ンクス」

「ん?気持ちいいか?」

 シャンクスは桜色に染まってきた顔に口付けをし、耳元でささやいた。

「お前は俺の物だ。絶対に誰にも渡さない。あいつにも・・・」

 シャンクスはそう言うと腰の動きを早くして、ルフィと共に高みへ昇った。

    絶対誰にも渡さない・・・、誰にも・・・・。

    お前は俺だけのルフィなんだから・・・。

 

 

 

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