眩暈。

最近アイツの顔を見るだけでココロが騒ぎ出す。

特にアイツの笑顔を見たときは特にだ。

何故だろう?何故こんなにも男のアイツに胸がときめくんだ?

アイツの顔、アイツの仕草、アイツの言葉。

全て目や耳、身体で追ってしまう。

いつの間にか目で姿を追っていて、声がするとすぐに耳を傾けてしまう。

そして身体が自然に動き、いつの間にか側に近寄っている自分がいた。

側にいていつも皆にみせる笑顔。

それだけでも俺にはくらっとくる。

アイツの笑顔がココロに刺さる。

自分だけに向けられていない笑顔。自分以外にも向けている笑顔。

アイツが子供の頃に多大な影響を及ぼした赤髪のシャンクスの存在。

アイツは特に赤髪のシャンクスの話をするときは皆には向けたことがない顔をする。

それが俺には気に食わない。

その笑顔を見るたびに顔では笑っていたが、ココロでは泣いていた。

この笑顔が自分だけに向けられていたらどんなにいいか、と最近願うようになった自分がいた。

俺のココロに突き刺さる笑顔。

その笑顔を俺だけに向けてくれ。

この気持ちを理解するには俺には難しすぎる。いや、難しいのではなく理解したくないのだ。

認めてしまえば俺はこのままの状態でいることできないだろう。

今にでも暴走しそうなこの想い。

アイツを傷つけることになるかもしれない。

そうすればきっとアイツの笑顔は俺には向けられないだろう。

だったら俺は皆に、自分に向けられる笑顔で苦い眩暈をすることを選ぶ。

アイツが一番ココロの奥で思っている相手には絶対に叶わないとわかっているから。

アイツと俺はただの船長とコック。

俺はアイツの為に料理を作るし、海賊王になる道しるべに付き合ってやる。

だからもうしばらくお前の笑顔で俺を酔わせてくれ。

そしてこの苦い眩暈から俺を助けてくれ。

もうお前の笑顔以外何も望まないから。

ルフィ。愛してる・・・。

 

 

 

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