今朝、天気予報でこんなことを言ってたな。 『今日は全国的に夏日になるでしょう。沖縄では24度、東京では27度まであがるでしょう。少し汗ばむ陽気となりそうです』 いつも出ている可愛いアナウンサー。 眼をくりくりさせながら、作られた原稿を読む。 4月で27度って異常じゃねーか? 寝起きでぼーっとしながらも、そんなことを考える。 ここ最近異様に気温25度以上が続いている。 まとまった雨が降らずに、今から水不足が心配される。 そんな毎日の中、4月だというのにもうすでに夏物を着ている人がちらほらと見られる。 それは俺も例外じゃない。 俺も最近は暑くて半袖にしている。 今も半袖にジーパンとした出で立ちだ。 撩は眠さを我慢できずに、欠伸をした。 「はい、コーヒー。これで眠気を覚ましたら?」 香がことん、と眠気覚ましのコーヒーを撩の前に置いた。 「ああ、サンキュー」 撩は香を見ずにコーヒーを手に取った。 「撩、私ちょっと暑くならないうちに伝言板見に行って来るから留守番よろしくね」 「ほいよ〜・・・。!!!!」 そう言われて初めて撩は香を見た。 見て撩は驚く。 なっ、なんでそんな格好してるんだぁ〜? マジマジと香を見つめる。 香は4月というのにノンスリーブの白い服に、ジーンズのミニスカートをはいていた。 ノンスリーブの胸元が鋭いV字になっており、少し屈めば胸が見えそうな勢いだ。 「な、何よ。なんか私の顔についてる?」 香はマジマジと見られて戸惑った。 「いや・・・。何もついてないけど」 平静を装いながら言う。 ふざけんなよ。そんなんじゃ他の男に胸見られるじゃないか!! むぅ〜、と苛立っていくのがわかる。 ちょくしょう、前までは洋服なんか気にも留めなかったのに! 一線を超えてからは香の服装、言動、態度などあらゆる点で気になっている自分に気がつく。 はぁ〜、俺ってこんなに独占欲強かったかな? 前では在り得ない自分の気持ちに撩はため息をつく。 ・・・なんか心の狭い男みたいでやだな。・・・でも、香の胸を見られるのはもっとやだ! 少しの間葛藤と戦う。 そして出た結論。 「おい、香。ちょっとこっちへ来いよ」 カムカム、と手で香を呼ぶ。 「なに?私そろそろ出かけたいんだけど」 「直ぐに済むから」 早よ、来い。と手招きする。 香は?マークを浮かべながら、撩の元に来た。 すると撩は香の手を掴むと、ぐいっ!と自分の所に引っ張った。 「きゃ!」 香はバランスを崩し、撩に倒れ掛かる。 撩はそれを受け止めて、香の胸元に顔を寄せた。 ちゅっ。 撩は香を立たせて、 「よし、こんなモンだろう」 満足気にうなずいた。 香は何がなんだかわからなくて、撩の唇があたったところを見ると、はっきりとした鬱血の跡がついていた。 「なっ、何すんのよ!」 それがキスマークだと直ぐに気づき、顔を真っ赤にする。 「これじゃあ、恥ずかしくてこの服じゃ歩けないじゃないの!」 ぷんすか!と香は怒る。 ・・・それでいいんだよ。そんな格好で歩かれてたまるか。 撩は何事もなかったかのように、コーヒーを啜った。 「香、伝言板見に行くんだろう?いってらっしゃい」 ひらひら、と手を振った。 「アンタね!・・・ってもしかして・・・」 怒鳴ろうとしたときに、香の脳裏に撩の考えがよぎる。 少し考えてから、香はくすっと笑った。 「これじゃあ、恥ずかしくて外出られないから、着替えてくるかな。仕方ないもんね」 わざとらしく大きな声で言う。 撩はその言葉が聞こえないかのように、TVを見ていた。 ・・・気づいたかな? 撩はドキドキしながら、香の気配を感じ取ろうとした。 どうやら怒っている気配はない。 「着替えてきてから伝言板見に行って来るね。撩も行く?」 珍しく香が誘った。 ・・・どんな服に着替えようがコイツは目立つしな。 「たまには付き合ってやってもいいぜ」 「ったく、意地っ張りなんだから。いいわ、すぐ着替えるからアンタも着替えててね」 「ほ〜い」 香は撩の言葉を確認すると、リビングを出て行った。 ・・・拘束しすぎかな? ふと、そんな考えがよぎる。 でも見せたくねーもんはしょうがねーし。まっ、いっか。 ふわぁ、と欠伸をすると撩は自分の部屋に戻った。 |
*****戯 言*****
今年なんか暑くありません?去年の今ごろ私コート着ていたような気がする。
やっぱり温暖化が進んできたという事でしょうね。
今年雪積もらなかったし。
ってなわけで、一足早く夏をイメージした話を書いてみました。
季節的は今ごろなんだけどね。
やっぱり香ちゃんはスタイルいいから、撩が嫉妬しないわけありません!
これからももっと撩ちゃんに嫉妬してもらいましょう!!
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