もしあいつに出会わなかったら俺はどうなっていたのだろう?

 出会わなければ今の俺は存在していない。あいつの存在があるからこそ今俺はここにいる。

はじめはあいつの力強い瞳に惹かれた。何事にも力づくで相手を納得させちまう。それが嫌味じゃない。

それにあいつには理屈は通用しねー。自分が思った通りに行動する。

きっとあいつの辞書には後悔なんて文字は存在しないのだろう。

あいつは前に進む事しか考えていない。

あいつが前に進もうとするほど俺は少しばかり嫉妬しちまう。

このまま行くとあいつはきっと海賊王になれると、俺は最近だが確信してきた。

はじめはただの世迷言かと思ったりもした。

あいつが考えていることは何もかもが無茶苦茶だ。

だがそれには人を惹き付ける何かがある。

あいつだからこそいろんな過去を背負った者があいつの後をついていく。

俺もその一人だ。

俺は俺なりに前に進んできたつもりだが、ずっとあいつの側にいて、果たして俺は前に進んでいるのだろうか?

という疑問が浮上する。

だがあいつはそんな俺の心を見透かしているのか、そういうときにはうざったいほど俺の側に寄ってきて、俺の側を離れない。

真っ直ぐな瞳で俺を見てくる。

じっーとその瞳を見ていると俺は降参してしまう。

その瞳はまるで俺から離れるな、と言っているように見えるのだ。

そう。俺はあいつに惚れたんだ。

はじめは瞳からだったが今では全てが愛しく見えてくる。

まあ、これも惚れた奴の弱みってか?

あいつの真っ直ぐな瞳があるかぎり、俺はあいつの側にいよう。誰が何と言おうと俺はあいつの側にいる。

あの真っ直ぐな瞳が俺以外を見つめるまでは・・・。

 

 

 

 

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