Less than sweetheart

 

 

 

俺たちって、出会ってよかったのかな?

 ふと、そんな考えが浮かぶときあるんだ。

 俺は出会ってよかったとは思うよ。シャンクスといて楽しいし、すっごくドキドキした。こんな気持ち始めてなんだ。

 俺はシャンクスのこと思うだけで胸が苦しいよ。

 シャンクスは?

 シャンクスはどう思うのかな?

 俺と同じ気持ち?

 そんなことを最近毎日考えるんだ。俺どうしちゃったのかな?

 これって一般に言う『恋』ってやつ?

きっとそうだね。この気持ちは『恋』なんだ。俺シャンクスのこと好きだもん。だからこんなに胸が苦しいんだ。

苦しくて苦しくて涙が出るほどに・・・。

助けて、シャンクス。

この俺を助けてよ、シャンクス・・・。

「なんだんだ、お前等。勝手に人の後をつけやがって。気づいていないとでも思ったのか」

 シャンクスが男達に言った。

「なんだ。やっぱり気づいてたのか」

 男達の内の一人が言った。

「何の用だ?」

 睨みながら言う。

 俺はシャンクスたちのやり取りを見ていて、嫌な感じがした。これから何か起こるんじゃないかと。

 ―俺の予感は的中した。

「まぁ、たいした用じゃねーよ」

「そうかなら失礼するよ。お前達に割いてやる時間はないんでね」

 そう言うとシャンクスは俺を肩に手をおき、そいつらの横を通り過ぎようとした。

「はんっ、やっぱりお前達はそういう関係かよ!」

「・・・どういう意味だ?」

男はあざけ笑うかのように、

「そいう意味だよ。――あんたらってホモなんだろう?」

その瞬間に、男は壁に叩きつけられた。

「何すんだよ?!テメー!」

 周りにいた男達はシャンクスを睨みつけ、戦闘態勢に入った。

「それはこっちのセリフだな。お前達よく人を見て言ったほうがいいぜ」

 ルフィはそう言い放つシャンクスを見て寒気を感じた。後ろ姿から異様な殺気を感じるほどだ。

 ルフィはシャンクスに一言かけようと口を開いたとき、

「ルフィ、先に部屋に行ってろ。後で俺も追いかけるから」

 シャンクスはルフィを見ないで言った。

「でも、シャンクス!!危険だ、俺も加勢―」

「いいから!!!・・・先に行ってろ」

 シャンクスは軽くルフィを見て言った。

「どこ見てんだよ!!」

 一人の男の拳がシャンクスの頬めがけて飛んだきた。だが、その拳はむなしく空を切った。

「オメーらには関係ないねっ!」

 シャンクスはすかさず殴りつけてきた男の腹に蹴りを入れた。

「シャンクス!」

「早くいけ!!ルフィ」

 シャンクスは言いながら男達とバトルに入った。

 ルフィは殴りあっているシャンクスを見て、

「絶対追いかけてきてね!シャンクス!」

 その場所から走り去った。

「逃がすかよ!」

 一人の男がルフィを追いかけた。

「させるか!」

 シャンクスの拳が男の顔に命中した。

「がはっ!!」

 男は鼻と口から血を流しながら倒れた。

「お前等覚悟しとけよ。俺とルフィの大事な時間を壊したんだ。それなりの罰は受けてもらうぜ」

 そういうとシャンクスは倒れている男の腹に蹴りを入れた。

 シャンクス、大丈夫かな?

 やっぱり俺も加勢したほうがよかったのかも。

 ルフィはシャンクスの部屋で帰りを待っていた。何をしても落ち着かなく、椅子の周りをうろうろしていた。

 あれから10分が経つ。心配するにはいい時間だ。

 1分、いや、1秒でさえ長く感じる。

 どうしたんだろう?シャンクスのことだ。あんな連中に負けるとは思ってはいないが、やっぱりこうやって一人でいると『もしも』、という考えが頭に浮かんでしまう。

 やめよう、こんな考えは。きっとシャンクスならただいま、って言ってなんでもなかったように帰ってくるさ。

「ただいま、ルフィ」

「そうこんな風に・・・、って、シャンクス!!いつ帰ってきたの?」

 ルフィは目をまん丸に開きながらシャンクスを見た。

「今だよ。ちゃんと玄関からただいま、って帰ってきたぞ。だけど何の返事もないからどうしたのかと思ったよ」

 シャンクスは優しい顔で笑う。顔を見たところでは怪我はしていないようだ。

「それよりシャンクス。怪我はない?大丈夫?」

 ルフィはシャンクスの顔を触った。

 シャンクスはその手を取りながら、

「大丈夫だよ。あんな奴らに俺が倒されるわけがないだろ。俺に触れる前に殴り倒してやったよ」

「よかった。怪我がなくて・・・」

 ほっと、ため息をつく。

「でも、なんであいつらいきなり俺たちに絡んできたんだろう?」

「・・・後であいつらに聞きだしたんだが、あいつらの中に始めにつっかかってきた男がいただろう」

「シャンクスが壁に叩きつけた奴?」

「そう。―あいつが前に付き合っていた奴がいたらしいんだが、実はそいつは男だったみたくてな」

「どういうこと?そいつは男だって知らなかったの?」

「ああ、完璧に女だって思っていたらしい。で、事に及ぼうとしたときにソイツが男だってわかったら

しい。本気で好きだったらしくてかなりのショ

ックだったみたいだな」

 ルフィは顔をしかめながら、

「ちょっと、くすぐったいよ」

 服の上から触ってくるシャンクスの手を掴む。この触れている手が熱く感じる。

 きっとこれもシャンクス流のスキンシップなんだ。俺だけではなく色々な人にもやってんだろうな。

 そう思うと胸が苦しくなった。

 シャンクスはそんなルフィの態度に気づく気配はなく、話を続けた。

「だからホモは許せないんだとさ。自分を騙した男が大嫌いだと」

「・・・じゃあ俺たちに絡んできたのは」

「ただのうっぷんばらし。たまたまイライラしていたところで俺たちが現れたらしい」

「でもひどいよな。そんなことで関係ない人を襲うなんて。だってそうだろう?本気で好きだったら性別なんて関係ないはずだもん!俺だったらそんなことはしない!もし俺だったらちゃんとシャンクスに――」

 ルフィはそう言い掛けて口を押さえた。

 今、俺何言おうとしてた?

 顔を赤くしならがシャンクスを見たら、目をぱちくりさせながらルフィを見ていた。目が合うと赤くなっていた顔がますます赤くなり茹でたこのようになった。

「あっ!えっと、俺・・・もう帰るわ」

 焦りながら自分がしょってきたリュックに手を伸ばし背中に背負う。

「もう帰るのか?今来たばっかはないか」

「うん、ちょっと用を思い出したから」

 ルフィはそういうとじゃあ、といって部屋を出て行った。

 シャンクスはルフィが出て行ったドアから視線を目の前のテーブルに移した。

「あいつも俺と同じ境遇をしていたとはな・・・。ゴメンな、ルフィ」

 シャンクスは一点を見つめながら

「ゴメン、ルフィ・・・」

 そう呟いた。

 

 

ごめん。とりあえず謝る。

よくわからない上に、全然痛い話になってないね。

返品受け付けますM(_ _)M。

 

 

 

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